まとふ 2017AW

まとふ(matohu) 2017AW 秋冬コレクション 粋な江戸スタイル

まとふ(matohu)の2017-18年秋冬コレクションは、東京芝大門の増上寺で発表されました。他のブランドが渋谷のヒカリエで行なう中、増上寺を選ぶところも、まとふらしさがあり、服のイメージにも合っていて、心が躍る空間でのショーになりました。

 

まとふがコレクション制作を通して、忘れかけた日本の美意識を、現代の目線で取り上げる「日本の眼」シリーズも今年で15回目になります。今シーズンは、江戸時代の町人の間で生まれた美意識「いき」をテーマにしていました。
江戸時代に存在した、内に秘めたおしゃれ心と心意気が、もし現代にあるとしたらと想像して、現代の「いき」なファッションを提案しています。

 

現代の「いき」の条件は3つあり、垢ぬけていること、独立心があること、色気があることとされています。無駄な装飾はそぎ落とし、女性は女性らしく、個性が際立った美しい佇まいを、まとふオリジナルの服で表現しています。

 

シルエットは、ゆったりとしたロングラインを基調に作られ、ジャケットは身幅をたっぷりと取って、ボトムスはフレアなフォルムに仕立ててあります。
コートは着物のように襟がないデザインで、素材・色の重なりを楽しむように異なる色柄を重ねてあります。一見地味にみえる無地のコートも、風に揺れると内側から鮮やかな色や織り柄がチラッと見えて、香り立つような色気を感じさせます。

 

江戸時代中期に流行した縦縞模様は、赤色・青色・橙色様々な色彩で描かれ、どの線も線が進むほど細くなったり、消えたり太くなったりしています。波のように変化するラインは、出会いや別れのある人生を、比喩的に描いているそうです。

 

また、縦縞同様にスッとのびた青いラインのパターンは、青竹がモチーフで日本の風景を柔らかなジャカードに取り入れて、和の心を伝えています。